2018年02月06日

去る者は追わず、猿を追いかけて?!

2−122,去る者は追わず、猿を追いかけて?!

2018(平成30),1
創造する市民第110号(公財)京都市生涯学習振興財団・京都市生涯学習総合センター
 ミステリアス京都というコーナーの記事として書いた。京都の鬼門の守りとして、京都の街には猿の造形があちこちに見られることを指摘。それが、方位の十二支の、丑寅と未申に由来するものであるが、平治物語で、悪源太義平の伝説が、その丑寅の延長の美濃、飛騨地方に遺っていることにつなげた。
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想像力と妖怪の働かせ方

2−121,想像力と妖怪の働かせ方

2018(平成30),2
子どもの文化第50巻2号子どもの文化研究所
 特集「妖怪と想像力」を企画編集した。執筆陣は、飯倉義之「鬼と授業とヘイトスピーチ―「昔話『桃太郎』批判」批判―、佐々木高弘「荒ぶる神・ゴジラと道饗祭」、矢部みゆき「フクシマ・レジェンドのその後」。原発に代表される天災にも等しい人災に、サブカルチャーの想像力が届くのかという問題意識で編成したが、執筆者の問題意識も絡み、さらに先鋭的になれたと評価している。
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モノノケ・フィールドノート(1)

2−120,モノノケ・フィールドノート(1)

2018(平成30),2
語りの世界第64語り手たちの会
妖怪野帖の副題を持つ。第1回は学校の怪談。収録した学校の怪談は「メリーさんの電話」(常光徹『学校の怪談 口承文芸の研究1』から)。フィールドワーク入門としては、測量野帖を紹介している。都市伝説に関してはUrban Legendを従来の民俗学の分類の世間話ではなく、なぜそのまま都市伝説と訳したかに触れた。
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口演童話研究ノート(29)

2−119,口演童話研究ノート(29)

2017(平成29),9
語りの世界第63語り手たちの会
「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。29回も連載した口演童話研究ノートの最終回に当り、ちょうど内容も大正15年の終りにまで来ていたので、芦屋芦村の「回顧と希望」を引用して振り返ってみた。
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2017年06月10日

口演童話研究ノート(28)

2−118,口演童話研究ノート(28)

2017(平成29),2
語りの世界第62語り手たちの会
「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。今回の特集は「語りを楽しみ、深める」で、佐々木喜善が「綜合童話大講座」に書き遺した「民譚の蒐集」を取り上げ、晩年柳田国男との齟齬を指摘されることが多いが、心意伝承の理解では共通していたことに着目した。
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2017年01月24日

大逆事件とお伽芝居

2−117,大逆事件とお伽芝居―沖野岩三郎『宿命』にみる高尾楓蔭の活動

2016(平成28),12

人間文化研究第37人間文化学会

 沖野岩三郎著『宿命』は、大逆事件に深くかかわりがあり、大石誠之助とともに、新宮で活動していた、キリスト教牧師にして作家である沖野の、大逆事件への連座を免れたことへの文学的証言であると期待されていた。しかし権力の弾圧は激しく、そのような声は圧殺されざるを得なかったということであり、『宿命』には何の痕跡も表現されていないというのが定説であった。しかし社会史研究の見方からすれば、高尾楓蔭のお伽芝居の痕跡がそこにとどめられており、沖野の血を吐く様な思いがうかがいとれることを実証しているのだ。

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2016年09月13日

口演童話研究ノート(27)

2−116、口演童話研究ノート(27)

2016(平成28),9

語りの世界第61語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。今回の特集は「生きる知恵―伝承と記録」ということで、前回からの佐々木喜善のことをさらに書く。宮沢賢治と佐々木喜善はほとんど同時代で、同じ貧困無名の中で死に、その「昔話」と「童話」は取り換え可能だったと提起した。

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2016年09月03日

見えないものを見る

2−115、見えないものを見る

2016(平成28),9

子どもの文化第48巻第8号子どもの文化研究所

 特集「見えないものを見る」は当初、宗教心とか畏怖心とかを想定していたのだが、放射能とアイデンティティ喪失についての論として「イギリスで”Fukushima Legend 2016”を語って見えたもの」矢部みゆき、戦争に死を利用されることについての「実存主義〜まなざしをこうむる存在の再発見〜」尾崎暢俊、家族介護をめぐる関係の喪失について「朝の停電」遠山昭雄をいう書き手のラインナップとなった。これらの共通性として「もう終わりかと思われたことの後」という言葉を提示して、まとめとして「見えないものを見る」を書いた。

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2016年08月14日

電子書籍の問題とこれから

2−114,電子書籍の問題とこれから

2016(平成28),7

子どもの文化第48巻第7号子どもの文化研究所

 毎年夏の特集号で、今年は「ITと子どもの未来」で全165ページであった。章立ては(1)デジタルネイティブってだあれ?(2)デジタルゲームは悪か(3)ITの持つ可能性(教育)(4)技術は人間の能力をダメにするか(5)資料編 未来の学び・新しい学びのために、という五部構成で、そのうちの(3)に電子書籍の現状と、これからの展望を書いたもの。

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2016年04月07日

新興人形劇から紙芝居へ

2−113,新興人形劇から紙芝居へ メタデータとしての引用の織物

2016(平成28),3

(京都学園大学)司書課程年報2015京都学園大学司書課程

 大正の新興芸術運動の中での新興人形劇から始まって、それに関わった人々が、紙芝居にも関わっていったことを、人形座と『紙芝居の作り方』を中心に、小代義雄と久能龍太郎の二人の足跡を資料によって浮き彫りにしている。あえて引用の過剰さを厭わず、資料そのものを流れの上に配置していく方法をとった。

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2016年04月04日

口演童話研究ノート(26)

2−112,口演童話研究ノート(26)

2016(平成28),3

語りの世界第60語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。雑誌全体の特集は「聞き手」についてだったので、子どもを相手に4時間も5時間も童話会をするなというような話や、佐々木喜善が口演童話の集大成『綜合童話大講座』での『民譚の蒐集』を担当していることを取り上げた。

 

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2016年03月02日

各地を巡った堀尾青史生誕100年記念パネル展示

2−111,各地を巡った堀尾青史生誕100年記念パネル展示

2016(平成28),3

子どもの文化第48巻第3号子どもの文化研究所

 特集「紙芝居の底力」に応じて、堀尾青史生誕100年記念パネル巡回展についての経過を報告。角田宜子、子どもの文化編集部との共同執筆。P28〜33。2015年に兵庫県、福岡県、大分県、長崎県、愛媛県、大阪府と西日本の9か所でリレー式に行われた堀尾青史生誕100年記念パネル展示についてのいきさつを書いている。

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2015年11月18日

口演童話研究ノート(25)

2−110, 口演童話研究ノート(25)

2015(平成27),11

語りの世界第59号語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。雑誌全体のテーマは「未来へ残すことば《戦後70年に》」だが、原稿依頼された時点では「伝いたい価値観」だったので、近代化に当たって、「声に出して物語る」ことが、「伝えたい価値観」だったことを、口演童話→ストーリーテリング→語り運動の過程で伝えられたことを冒頭述べている。

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2015年06月20日

口演童話研究ノート(23)

2−109,口演童話研究ノート(23)

2014(平成26),3

語りの世界第56号語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。今回は特集「私の語り伝えたい話し」に合わせて巌谷小波編『大語園』を冒頭に紹介した。

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口演童話研究ノート(22)

2−108,口演童話研究ノート(22)

2013(平成25),12

語りの世界第56号語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。今回は特集「語りの場―いま、むかし」に合わせて宮武外骨『明治演説史』を冒頭に紹介した。

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2015年01月31日

堀尾青史から何を受け継ぎ学ぶか―堀尾青史生誕100年記念を終えて―

2−107,堀尾青史から何を受け継ぎ学ぶか―堀尾青史生誕100年記念を終えて―

2015(平成27),2

子どもの文化第47巻2号子どもの文化研究所

堀尾青史生誕100年記念行事、兵庫県高砂市での2014年10月25日「宮沢賢治と堀尾青史の紙芝居まつり」、11月8日東京、明治大学中央図書館での展示と上演「堀尾青史の世界から紙芝居の明日へ」オープニング記念講演、紙芝居上演に参加し、記念冊子『堀尾青史の世界から紙芝居の明日へ』を読んだことの報告。宮沢賢治受容史にようやく堀尾青史が位置づけられる段階に来たことを、『校本宮澤賢治全集』刊行時の時代と関連させながら論じた。

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紙芝居研究をめぐる現況について―展望と課題―

2−106,紙芝居研究をめぐる現況について―展望と課題―

2014(平成26),12

人間文化研究第33号人間文化学会

2014年6月29日日本子ども社会学会第21回大会(千葉敬愛大学)でのラウンド・テーブル「紙芝居研究の現状と課題」での発表を記録したもの。他の発表者、相澤京子(鴨川女子短期大学)、石山幸弘(群馬県立女子大学)、奥美佐子(神戸松蔭女学院大学)、佐々木由美子(東京未来大学)、野崎真琴(名古屋柳城短期大学)であった。堀田はまとめの立場で、(1)日本NGOによる紙芝居海外普及、(2)高齢者向け紙芝居の商業的成功、(3)国策紙芝居についての研究、(4)常民文化研究所系の紙芝居研究本格化、(5)『紙芝居』『教育紙芝居』誌の復刻、(6)アメリカの日本文化研究の進展、を報告。

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2014年10月11日

紙芝居捕物帖? 作者たちの埋もれた声を聞く

2−105,紙芝居捕物帖? 作者たちの埋もれた声を聞く

2014(平成26),9

紙芝居文化ネットワーク第45号紙芝居文化推進協議会

阿部克孝作・久保田あつ子画の紙芝居『ひなまつり』をめぐって、紙芝居に関わった人物の経歴や活動は、あまり明らかになっていないことが多いので、機会を逃さず解明し、記録しておくことが大切であることを、捕物帖にたとえて説いている。大阪では戦後、昭和29〜31年に集中的に紙芝居を出版した教画出版があり、『ひなまつり』もそこから刊行されていた。阿部克孝はその教画出版を運動として推進していた人物である。

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2014年10月05日

『共同幻想論』を読む−特集を編むにあたって

2−104,『共同幻想論』を読む−特集を編むにあたって

2014(平成26),10

子どもの文化第46巻9号子どもの文化研究所

特集「戦争の現れ方」を編集し、編集意図を書いた。他の執筆者、佐々木高弘「神話・物語の力」、鈴木和正「子どもたちの見た戦争−広島県中島小学校児童文集『めばえ』を読み解く−」、石山幸弘「戦争と詩作」、飯倉義之「娯楽としての戦争・演じられる戦争・物語としての戦争」。現代の人文学の戦争研究の水準を示すものとして企画した。

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2014年09月16日

口演童話研究ノート(24)

2−103,口演童話研究ノート(24)

2014(平成26),9

語りの世界第58号語り手たちの会

「童話研究」誌の童話会消息、童話界時事などと名付けられた欄から主に活動記事をひろい、各地の口演童話運動の動向を知ろうとしている。今回は特集「ふるさとのことばで伝える《語り・わらべうた・あそびうた》」に合わせて、ちょうど『子どもの文化』7+8月号でも特集「うたと語りと声」だったので、口演童話が、昔話やわらべうたの収集にも関心を持っていたことを年表「語り・おはなしの歴史」の作成時に気が付いた事を紹介した。そして日本民俗学と口演童話運動の間には近親憎悪があったのではないかという推測を冒頭に紹介した。

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